【お困りではありませんか? アドバイスしますシリーズ 14】 『 ネコのフィラリア予防 』 を紹介します

■ 猫ちゃんのフィラリア寄生の陽性率は、アメリカは25%という報告があります。
■ 日本は、陽性率が10%です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3HwgLNT

 

 

■■■ 『 寄生虫予防で 質問が多い シリーズ 』

 

 

■ 「先生、うちの犬だけでなく、猫にもフィラリア予防した方が良いのでしょうか?」

「先生、ネコちゃんもフィラリアにかかるんですか?」

 

 

■ 4月~6月は狂犬病注射やフィラリア検査のため、動物病院に来院される飼い主様が多いかと思いますが、この時期、ネコちゃんの飼い主様から、前述のような質問をよくいただきます。

 

 

 

 

 

■ 答えは『 ワンちゃんと同様、ネコちゃんもフィラリアに感染します 』です。

 

 

 

■ フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊が媒介する寄生虫(フィラリア)が、ワンちゃんでは主に心臓や肺の血管に寄生し、心不全などを起こす病気です。

 

 

 

■ 一方、ネコちゃんでは、肺動脈にフィラリアが寄生して、症状として呼吸困難がみられることから『 肺の病気 』と言われています。

 

 

 

 

■ また、ネコちゃんの場合は、フィラリアにとって本来の宿主(本来の宿主である犬の体の中では、フィラリアは幼虫から成虫に成長します)ではないため、ネコちゃんはワンちゃんと比べてフィラリアの成虫の寄生数が少ないので、症状が乏しく検査などによる診断が難しいのです。

 

 

 

★ 元々、犬用フィラリア検査とは、『 体内にフィラリアの特に仔虫があると、フィラリア予防薬を飲ませた際に副作用が起こる 』ので、その副作用防止のための検査なのです。

 

 

 

★ 猫ちゃんは、その副作用が起こりにくいので、検査を行わなくても良い、と教科書的には説明されています。

 

 

★ 猫ちゃんのフィラリア検査は、以前は日本の動物用検査機関でも実施していました。

 

 

 

 

 

 

■ したがって、猫ちゃんは、フィラリア検査を実施しないで猫用フィラリア予防(ブロードラインなど)をする事は可能であり、予防しないと『 突然死が高まり 』ます。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆ 最近の調査報告では、フィラリアにかかっているネコちゃんは意外と多く、室内だけで生活しているネコちゃんでも感染していることが分かっています。

 

 

 

■ すなわち、環境中に蚊がいるところで生活しているネコちゃんは、フィラリア症のリスクがあると考えてください。

 

 

 

■ お外やベランダなどに出る子はもちろん、お外に出ないネコちゃんでも家に侵入してきた蚊に刺される可能性は十分にあります。

 

 

 

■ いままで家の中で蚊を見つけたことがあるご家庭では、要注意ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆ ネコちゃんの場合、先にも述べましたようにフィラリア症は気づかないうちに、『 突然死 』してしまうこともある恐ろしい感染症です。

 

 

 

 

■ しかし、しっかり予防していれば防ぐことができる疾患でもあるので、定期的な予防でフィラリア症から、ネコちゃんを守ってあげましょう。

 

 

 

■ お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

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